keigoman’s diary 注文住宅物語

注文住宅や、二世帯住宅にまつわる記事を中心に。

売り手の立場ではなく「両手」で儲けようとする不動産会社

 

今回の記事はボリュームがありますが、

自宅を売却しようと

している人には、

ぜひ読んで

いただきたい記事です。

 

新築で購入した築9年のマンションを

売却するにあたり、まず私たちは、

三井のリハウスに依頼することにしました。

なんといっても知名度が高いことが理由です。

中古マンションを買う人の心理として、まずは、

三井のリハウスのサイトを検索したり、

駅前の店舗を訪れたりするのではと推測しました。

ひとりでも多くの人に見てもらい、

早々に買い手を見つけてもらいたい。

 

三井のリハウスに電話をすると、さっそく、

営業の男性がマンションの査定にやってきました。

訪れた営業マンはにこやかで、

感じのいいピエール瀧といった雰囲気の人でした。

 

「きれいにお住まいですねー」

 

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自宅を見た営業マンも、感じのいいコメント。

少しでも高く売れることが、

次の家を買う頭金の額に直結しますから、

最初は少し強気の価格で

販売してもらうことにしました。

購入金額の9割ほどでしょうか。

 

「離れもあるし、珍しい間取りが

  気に入って買ってくれる人がいるだろう」

 

そんな思いもあり、また営業マンも、

「頑張ります」と言ってくれました。

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↑こちらが実際の間取り図。離れ付きという、

世にも珍しいマンションです。 

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↑パースで見るとこんな感じ。

 

実際に、週末になると

「内覧をしたい方がいます」と、

三井のリハウスから連絡があり、

ひと組、ふた組と若いカップルや、

中年の夫婦などが我が家を訪れてくれました。

しかし、1か月たってもなかなか売れません。

思い切って100万円、値下げをしました。

それでも状況は同じです。

 

内覧をする人は来るけれど、

なかなか売れない。

 

内覧を受け入れるときには、

徹底的に家の中をきれいにしておく必要があります。

モデルハウスにより近くなるよう、

特に台所は隅々まで掃除をし、

シンクの水滴までふきとって、受け入れていました。

そんな状態の写真がこちら。

f:id:keigoman:20190830171931j:plain

 

我ながら、築9年とは思えない美しさ。

見に来る方はみな、「きれいですね」と言ってくれ、

中には

「本当にここで生活をしているんですか?」

と聞いてくる人も。

それでも売れず、100万、また100万と

値下げをしましたが、やはり売れません。

週末ごとに内覧に来てくれる方々は、

築年数や間取り、駅からの距離など、

ある程度条件が合致しているからこそ

見に来ているはずなのに、

こんなにも売れないことがあるだろうか。

 

「今日こそ売れてくれるはず」

「今日の人は買ってくれるかも」

 

毎週末ごとにそんなことを思っていましたが、

一向に売れない日々が続きます。

興味をもって見に来てくれているはずの

方々なのですが、どこか他人事というか、

購入する意図のようなものが感じられないことに、

私たちは疑問を覚え始めました。

そこで、3か月が過ぎた頃、とうとう、

私たちは売却を

他社に乗り換えることにしました。

 

すると、その新たな会社の営業の方から、

私たちは衝撃の事実を知らされることとなるのです。

 

「三井のリハウスは、

 それほど買うつもりない人でも

 内覧に連れてくるんですよ

 

その理由とからくりはこうです。

別の物件に興味を持っている、

物件購入を希望する人に対して

「条件は違いますけど、

 もう1軒だけ見てみませんか?」

と声をかけていたのです。

いわば、ダミーのお客様を我が家に連れてくることで、

「買いたい人はたくさんいる」

という演出をしている

に過ぎなかったのです。

なぜか。それは、三井のリハウスが、

「両手」で儲けようと思っているからです。

 

「両手」とは不動産のギョーカイ用語で、

手数料を売り手と買い手、

その両方からもらうことの意味です。

例えば、3000万円の中古不動産物件がある場合、

売り手は、

その売却価格の3% + 6万円 (+消費税)

=103万6800円を、

三井のリハウスに支払い、

またこれを買った人は、上記と同じだけの額を

三井のリハウスに支払う必要があるのです。

 

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しかし、三井のリハウスではなく、

B社という不動産会社を通して

この物件を購入した人がいた場合、

購入者はその仲介手数料を、

三井のリハウスではなく、

B社に支払うというのがルール。

この場合、三井のリハウスは、

我が家からの仲介手数料、

つまり「片手」しか儲けることができません。

あくまで「両手」で儲けるため、

三井のリハウスは、私たちのマンションの情報を、

自社のサイトのみで公開していました。

道理で、SUMOやHOME’Sといった大手のサイトに、

我が家が載っていないわけです。

一方、「儲けは片手でもよい」という

不動産業者であれば、

より多くの人に知ってもらう意味で、

なるべく多くのサイトに物件情報を公開します。

「一刻も早く売りたい」という、

私たちの気持ちに寄り添ってくれるのであれば、

後者のスタンスであるべきでしょう。

 

マンションの売却を、

三井のリハウスではなく

他社に買えたことで、結局、

私たちは、すぐに売却する

ことができました。

 

最初から、

三井のリハウスなどに頼むのではなかったと、

今では後悔しています。

私たちのように、今住んでいる不動産を売却して

新たに家を建てる場合、どの不動産会社が、

一番自分たちの立場で売却を進めてくれるのかを

考えてみることをお勧めします。

 

ちなみにヘーベルハウスには、

旭化成不動産レジデンスという、

同系列の不動産部門があります。 

頼りになる会社です。

 

~追記~

また、後に知ったことなのですが、

この件は経済誌などでも

問題として取り上げられていたようで、

 

大手不動産が不正行為か

流出する“爆弾データ”の衝撃

 

…といったタイトルで、

この記事が掲載された時期と、

私たちが売却をしようとしていた時期は

見事に重なります。

 

自宅を売却し、その利益を

新居の頭金にしようとしている方は、

名前だけは知られている大手よりも、

自分が新居を建てようとしている

ハウスメーカーの不動産部門など、

こちら側に立ってくれる業者

に依頼することをお勧めします。 

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